WHITE

でつ

たちはる

13時頃外に出たら、ふわっと春の匂いがした。「こんな2月に春の匂いなんて不思議」と思ったけど、そうだ、今日から春だ。

昨日は恵方巻きを食べて、ピーナッツチョコレートも食べた(豆ならなんでもいいと思ってるし、特にまいてはいない)。

2/4には家の窓を全て開けて新しい風を入れるとよい、らしい。今日は11時に起きたわけだけどワンルームに1つだけある窓の前に立ち、思いっきりカーテンを開けた。そして窓も開けた。新しい風が入ってきた(ような気がする)。

誰かに春の匂いを伝えたくて「春の匂いがすると思ったら今日から春ですもんね」と送った。「金木犀かな?」と色々見当違いな返事が来て笑った。自分とは全く違う感性を持ってる人に、自分の感性をなんの前触れもなくぶつけるのが楽しい。大抵だいぶ見当違いな返事が返ってくるのだけど。

コンビニのパスタサラダが食べたくて自転車を走らせた。西友で買い物をしてからその近くのコンビニを通り抜け、家の近くのコンビニに寄った。無かった。「今日は時間がたっぷりある」そう思ってまた、西友の近くのコンビニへ向かった。お気に入りのパスタサラダが奥の方にひとつだけ置いてあった。時間がたっぷりある、と言う感覚がとても好きで人生がゆったり流れるような、そんな気がする。

2週間ぶりくらいにテレビをつけると、なんでも鑑定団が流れた。1,1000000円の値段がついた。観客も司会もゲストも、目を丸くして驚いてる。そしてどこか嬉しげだ。だけど、そのものの本当の価値は誰にわかるのか、そんなのただあのおじさんが決めた価値じゃないか。そんなことを思ってるうちにエンドロールが流れて終わった。価値は誰にも見えないはずだし、目に見えてはいけないもののような気がする。もし全てのものの上に吹き出しで価値が書かれてたとしたら…そんな世の中恐ろしくて想像したくない。わたしはその人の価値を1分足らずで決めるような人には少なくともなりたくない。

そんなこんなで電話がかかって来た。「こんばんちっすちっす!」。まだ、15時だ。そのおふざけモードにわたしもノる。

ふわっと香る春の風と、電話のそっち側の人と、もうすぐ終わろうとしている日曜日。平和だ。

何かに「ただ笑って、ただ楽しんで、不安が近くにあったって大丈夫」そう書いてあった。その、軽やかでしなやかなセリフに心が軽くなった。「なんだそんなもんか、大丈夫か」なんて信じ込んでしまった。

Tシャツとビーチサンダルで、海に行くような感覚。そのカラッとして清々しい笑顔を大切にしたい。